福島:残るリスク

The Huffington Post*, 11/28/2016
David Wagner**

2011.3.11に福島におきた地震と原発を水没させた津波はよく記録されてきた。我々はこのプラントの設計と立地がここでおきた複数の原子炉のメルトダウンに対して非常に脆弱であったことを知っている。

我々は、また、放射能とその通り道に於ける避難の誘導の政策的失敗と同時にこの危機の深刻さ、およびメルトダウンの真相について国民に語られた嘘にも気がつかされている。(1) その結果、日本政府と日本国民の間の信用の絆の崩壊だった

世界の多くの場所でもそうであるように、確保された特別な利益が国民の意思よりも優先されてきた。福島の経験から私にはっきりわかった事は、選挙で選出されていない官僚-彼らは自らの権力の座になんの影響もおよぼすこと無く、日本国民に影響をおよぼすような決定を行なうことができる-にとって、いかに簡単だったかということである。さらに民間部門においてもほとんど彼らの過失に対して罰せられることがなかった事である。事態をより悪くしたのは、すべての災害の根源である東京電力に対して、無限に拡大し続ける汚染除去のコストに便宜を図り続けることであろう。海洋に流れ出る水を止めるための努力である「氷の壁、3億2000万ドル−350億円」は約束と異なり、いまだに稼働していない。(2) 福島には、日本の政策決定者によって今後続けるのに値するいくつかの残されたリスクが有る。私の考えでは、海洋から数メートルの原発サイトにある高濃度放射能で汚染された廃水を含む何百ものタンク以上に大きなリスクはない。この海岸は、ほんの6年前40 mを超える波であらわれた同じ場所である。(3) 同様にこのサイトの近くには汚染された土壌を入れた何千ものバッグがあることも忘れてはならない。もしあらたな破滅的な地震が同じような高さの津波をひき起こしたら何がおきるか、想像してほしい。これらの貯蔵タンクが破壊され、あるいは完全に損壊する可能性は大きい。そして高濃度に汚染された水や土壌バッグすべてになにが起こるのか?それらはよせ波によって内陸にまず流され、つぎに海洋に引き戻される。

今日、このおこるべき災害に対処するためにはっきりと合意された解決法はない。どの防波堤もこの大規模な場所を保護するためには建設されてこなかった。そこに今タンクとバッグはある。

(1) http://www.nytimes.com/2011/04/27/world/asia/27collusion.html

(2)http://www.nytimes.com/2016/08/30/science/fukushima-daiichi-nuclear-plant-cleanup-ice-wall.html?_r=0

(3)http://nautil.us/blog/no-one-knows-what-to-do-with-fukushimas-endless-tanks-of-radioactive-water

* The Huffington Post:米国のリベラル系インターネット新聞。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88

**David Wagner:世界のトップメディアとして、又危機コミュニケーションコンサルタントとして、Barclays、Goldman Sachs、Google、L’Oreal、首相官邸(日本)、Wal-Martなどの組織向けにメディアトレーニングセッションを提供している。
http://dwcdenver.com/about/

広告